資源化部会

【活動目的】

増加率の高い野生動物を資源として持続的に利用し、計画的な野生動物管理を推進するためには、野生動物の捕獲と一体的に取り扱うシステム構築やフードチェーンの整備が必要となります。特に野生鳥獣を食資源として扱うためには、安全性を担保するための基準や処理方法の検討などが必要となります。しかし、現状では野生動物を資源として扱う仕組みが未整備であるため、様々な課題が生じています。本部会では、科学的な根拠に基づいた捕獲等を通じて、野生動物を安全に資源化することをめざし、捕獲から資源化までの一体的なシステムの構築やフードチェーンの整備をはじめとし、科学的データの確保、安全な食肉の普及、処理コストの低減、輸出向けの食品開発、肉以外の部位の資源化を目指して活動します。

 【活動内容】

1.認証エコラベル制度の確立および国際的な衛生管理基準の検討

  • 全国の衛生基準・認証制度に関する情報収集および整理
  • 認証エコラベル基準の策定
  • 認証エコラベルの発行、認証、監査、および取得商品の市場優位性の構築
  • 国際的な衛生管理基準の検討
  • 衛生管理に関する資料の作成、研修会の開催
  • 品質管理にむけた栄養成分分析、食肉品質基準の作成

2.地域における「捕獲から処分まで」に関する適正なコスト試算

  • 捕獲から処理までのコスト試算、およびモデル地域での検証
  • コスト削減に向けた提案やモデル事業の実施(廃棄部位の資源化および減容化等)
  • 処理費用負担者の明確化

3.市町村および処理場へのコンサルティング業務

  • 野生鳥獣の地域資源化への市町村向けコンサルティング業務
  • 処理場の経営改善および販路拡大・マーケティングに関するコンサルティング

4.普及啓発

  • 一般市民の野生鳥獣肉の消費拡大を目的とした普及啓発活動
  • 野生動物の伝統的な食文化、ニホンジカ・イノシシ料理(現代)の研究と普及

5.商品開発

  • 頒布会等の食べ比べセットおよび加工品の開発
  • ニホンジカ商品の開発、輸出の課題検討、将来的な輸出可能商品の開発・検討